7月の末に長野県中条にて「えいがっこ!」ワークショップを開催しました。
「えいがっこ!」というのは、映画の学校&映画を好きな子どもたちの造語。
10才から15才を対象に映画を作ってみよう!というワークショップ。
実はかなり前からやりたいなぁと温めてきた企画。
(私がこういうことをやりたいと考えていたことが意外だった人も多かったみたいですが・・・)
夏の暑い時期に2日間、中条にある正法寺というお寺を借りて合宿状態でやりました。
1日目は撮影。
2日目は音楽作りと編集。
とはいえ、何から何まで初めてという中、何をするか全くわからず参加した子もいたりして‥‥
そんなことは関係なく自己紹介からスタート。自己紹介を嫌がる子も多数。
しかし、子どもは面白い。
自己紹介すら嫌がった子供たちも撮影の最後、
「◎年後の自分へ」の撮影ではみんな映ることに楽しさを感じているし、
「最初の方に撮ったやつ、やり直したい~」などと言う子も出てくる。
その激変ぶりはすごかった。
夜は花火をしたり歓談の時間があって就寝。
そしてラジオ体操から始まる二日目。
いざ、編集!
お寺の中に並んだ4台のMacとプロジェクター。2012年の寺子屋の姿!圧巻でした。
始めてコンピューターをさわる子もいる中、中学生のチームは簡単に覚えてドンドン編集を進めていく。
簡単な合成をゲームのように楽しむ子どもたち。
その反応が新鮮でこちらも嬉しくなる。
音楽は、「ペーパーオルゴール」という紙に穴を空けてそれをオルゴールに通せば音がなるというかなりアナログだけど、画期的かつ素晴らしい代物で制作。
なんとか、時間内に形にして、いよいよ発表。
この時間にあわせてやって来たお父さんお母さんもいる中、一人ずつ、皆の前に立って発表する。
実はこれが、私の考える一番大切なポイント。
作ったモノを人に見てもらってどういうリアクションが返ってくるか、
そしてそのリアクションをどう受け止めるか。
これが「えいがっこ!」の主題。
そもそも、この企画は映画づくりを教えることに意義があるのではなく、
映画作りを通して自分を表現し、コミュニケーション能力を高めようというモノ。
私自身が映画を作って、人前に立つようになって感じたことを子どもたちに体感してほしいという思いが基盤になっているのです。
自分の姿が映し出されると顔を隠して恥ずかしがる子たち。
映像のバックで自分の声が入っているだけで、恥ずかしがる子たち。
かなり新鮮なリアクション。
それでも、将来の自分について語るシーンでは、そんな風に考えていたのかと感心する親御さんもいて、やってよかったなぁと感じる一幕でした。
「えいがっこ!」は徐々にいろんな所で開催したいと思っています。
興味を持った人は、是非呼んでくださいね。お待ちしてます!!!
今回機材を提供してくれたSONYさん、場所を提供してくれた正法寺・小泉栄正和尚、長野市観光商工課の方々、そしてなにより中条の皆様に感謝です。